東洋医学の理解に欠かせない陰陽五行説を理解する①
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最終更新日:2014/08/02
東洋医学でうつ病は改善できる理由

うつ病を自分・家族・恋人が自ら東洋医学に基づくセルフヘルプで克服できるということを私は日々発信している。
その考え方に共感してくれたり、実体験で示してくれたりする方が多くいらっしゃることには感謝している。
しかし、一方でそもそも東洋医学って何がベースにあるの?そして根本思想である陰陽五行説について教えてほしい、という声を多くいただくのも実際である。
そこで今回より5回シリーズで陰陽五行説について説明してみたいと思う。
本日はまず第1回目、陰陽説についてである。
陰陽説
はるか昔、この世の天と地さえはっきりと分かれていない頃に、この世の森羅万象は陽と陰のどちらかに分類されるといういわば二元論の考え方が生じたことに端を発する。
そもそも、これらは気象変化や火山活動などの人智を凌駕した自然現象を理解し予測するための学問を生成する過程で発生してきた考え方である。
陰陽と天地でその考え方を説明するならば、陽の気が積極的に上って行って天となり、重く濁った陰の気が下り、それが固まり地となったのであった。
しかしながら天と地は、具体的には「水、雨、蒸気、雲」と形態を変えてその間を行き来することから、天地すなわち陰陽は互に結びあうことも事実であった。
そして陰と陽はその概念を広げ、熱と冷え、暑さと寒さ、昼と夜、明と暗、男性と女性、太陽と月、など相反する二要素を集約する考え方とされた。
しかし天と地の例からわかるように陰陽は元来同じものなので、その間には親密な交流があり、交じり合うというのが陰陽説の興味深い点である。
ちょうど雨が天地を行き来しながら晴れと雨を繰り返すが、根本的には万物の生命の源になっているという点では同じなのである。
そしてここにきて初めて人体や医学な内容が陰陽説に登場する。
人体が森羅万象の自然現象と共通性を有することに気づいた先人は、体の中にある陽的なものと陰的なもの、そしてその交流に医学、そしてその根源にある生命現象を見出そうとした。
東洋医学の元になる中国伝統医学において、陽が熱で陰が冷えと理解されたり、陽が気で陰が体液を意味したり、陽が実質臓器(肝臓など中身がつまっている臓器)で陰が中空臓器(胃や大腸など)を意味したりするのも、すべては森羅万象がベースにあって定義づけているのだ。
このように医学的な状態(例えば発熱や痛みなど)やそれぞれの臓器の病気などを陰陽説で分類することができ、それを実践しているのが真の東洋医学なのである。
追伸
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この記事を書いた人
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医学部在学中より中国伝統医療、東洋医学(中医学)に興味を持ち、そのセルフヘルプ効力の程に感動を覚え、独学で勉強をすすめる。
現役の「精神科専門医」として都内有名大学病院で診療・研究を続けながらも、西洋医学のみのうつ病治療、日本の漢方薬治療に不全感を感じていた。本物の東洋医学(中医学)の師となるドクターを探し求める内にマレーシアジョホールバルで東洋医学(中医学)を用いた医療活動を行っているドクター黄龍英氏の噂を聞きつけ、教えを乞うために現地に訪れる。
実際の対話後、その治療技術と見識のレベルの高さに驚愕し、以後中国伝統医療である東洋医学(中医学)を真剣に学ぶ決意を固める。何よりも沢山の患者さんに「うつ病」を改善してもらうために。
夜中に子供が急な発熱!その場ではおでこを冷やし、翌日病院で解熱剤をもらってくる・・・なんてことしてませんか?
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